キッチンのリノベーションを検討するとき、どう計画すれば良いかわからないという方はいらっしゃいませんか。
キッチンのリノベーションはポイントをおさえれば、効率よく計画が立てられます。
今回は、キッチンリノベーションのコツを紹介します。
【準備編】キッチンリノベーションのコツ4つ
キッチンのリノベーションを計画するときには、まずは次の4つを把握しましょう。
これらを把握することで、効率よくリノベーションの計画が立てられるでしょう。
1.費用
キッチンのリノベーションにどのくらいの費用がかかるか、把握しましょう。
必要な予算は50万円から150万円と幅広く、どのようにリノベーションをするかによって変わります。
キッチンリノベーションに必要な費用の目安は以下の通りです。
・50万円未満:レンジフードやコンロ、食洗機などの交換や設置
コンパクトなキッチンの交換
・50万〜150万円:キッチン全体の交換
・150万円以上:ガスや水道、電気などの配管工事を伴う大規模なリノベーション
リノベーション費用は、施工内容だけでなく業者によっても異なります。
よって、複数の業者から見積もりをとり、検討すると良いでしょう。
2.ライフスタイル
ライフスタイルに合わせてキッチンのリノベーションを計画すると、住まいに対する満足度が高まります。
次のように、自分の暮らしに適したキッチンはどのようなものなのかをイメージすると良いでしょう。
【料理が好きな方や日常の食事は自炊がメインの人】
・大きな冷蔵庫や食器棚を置くスペースを確保する
・パントリーを設置する
【子育て中の方などキッチンから家族の様子を見たい人】
・キッチンからリビングを見渡せるオープンキッチンにする
【忙しく家事の手間を少なくしたい人】
・食洗機を設置する
・掃除しやすいよう、サビにくいステンレスなどの素材を使ったキッチンを導入したり、コンロ周りに汚れが落ちやすいタイルを貼る
3.キッチンの広さ
キッチンの広さを把握しておくことも重要です。
広さを考慮せずに設置するキッチンや家電などを決めてしまうと、狭く使いにくくなってしまうということもあり得ます。
キッチンを設置して冷蔵庫などをおいても、十分なスペースを確保できるか確認することが大切です。
キッチンだけにこだわってしまうと、ダイニングやリビングが狭くなってしまう場合があるためです。
キッチンの面積を把握し、広さに適した設備や家具・家電などを決定しましょう。
4.海外製品を導入するときは要注意
キッチンに海外製品のものを導入したいときには、注意が必要です。
近年は、大容量で洗浄力が高い海外の食洗機の人気が高まっています。
しかし、欧米などの海外製品は、日本製のものよりも大型であることが少なくありません。
大きさによっては、キッチンを圧迫してしまう可能性がありますし、ビルドインタイプのものだとサイズが合わずに設置できない製品もあるでしょう。
海外製品を導入するなら、事前に設置可能か確認することが不可欠です。
【計画編】キッチンリノベーションのコツ4つ
キッチンリノベーションを計画するときには、次の4つを意識することで、理想のキッチンが手に入るでしょう。
リノベーションの計画は、業者と相談しながら立てるのが一般的ですが、自分のなかである程度計画しておくと、スムーズです。
1.動線を意識する
キッチンのリノベーションでは、料理をするときの動線を踏まえて計画することが大切です。
動線とは、日常生活で人が移動する経路をせんで表したもの。
この動線を考えて設備を配置することで、暮らしやすさが大きく変わります。
例えば、調理中に冷蔵庫から食材を取り出したいとき、大きく移動しなければ冷蔵庫に辿り着けないと、不便さを感じてしまうでしょう。
実際にキッチンを使うことをイメージして、使いやすい配置を決めることでストレスなく使えるキッチンになります。
2.キッチンの機能性を高める
キッチンのリノベーションをするなら、機能性を高めるのがおすすめです。
水栓に触れずとも水を出したり止めたりできるタッチレス水栓や、油はねを防ぐものの視界を遮らないガラス製のオイルガードなど、さまざまな製品があります。
予算や家族と相談しつつ、便利な設備を導入しましょう。
3.適したキッチンを選ぶ
キッチンにはさまざまな形状があり、それぞれ長所短所があります。
ライフスタイルやニーズに合ったキッチンを選ぶことがポイント。
ここでは、代表的なキッチン3つを紹介します。
1.I型
「I型キッチン」とは、シンクと調理台、コンロが一列に並んだタイプです。
横一列に調理に必要な設備が並んでいるので、スムーズに移動でき効率よく使えます。
また、広いスペースを必要としない点もメリットです。
壁に面して設置するスタイルが一般的ですが、リビングが見渡せるよう島のように設置することも可能です。
2.セパレート型
「セパレート型」は、シンクとコンロが2列に別れたタイプのキッチンで、「2列型」「Ⅱ型」とも呼ばれています。
シンクとコンロの両方に調理スペースを設けられるため、作業しやすい点がポイントです。
複数人で一緒に料理をするときも便利でしょう。
しかし、セパレート型キッチンを導入するには、それなりに広いスペースが必要です。
3.L型
コンロとシンクが90度で向かい合うように設置され、上から見るとアルファベットの「L」のように見えるキッチンです。
動線が短くて済むため使いやすいことや、I型と同様に壁付けでも対面式でも設置可能な点はI型と同様ですが、I型よりも費用がかかるケースが多いでしょう。
4.収納を充実させる
使いやすいキッチンにしたいなら、収納スペースを充実させましょう。
収納スペースがあれば、調理器具をスッキリと収納でき便利なだけでなく、整理された印象になります。
例を挙げると、背面収納や吊り戸棚を設置するという方法があります。
マンションでは設置が難しいかもしれませんが、床下収納はキッチンの見た目を変えずにモノを収納できます。
まとめ
住まいのなかでも、使用頻度の高いキッチン。
キッチンリノベーションが成功するかどうかで、住まいの快適さが決まるといっても過言ではないかもしれません。
今回紹介したコツを参考に、キッチンリノベーションの計画を立ててみてくださいね。