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ー空き家をリノベーションして活用しよう!メリットと注意すべき点は?ー


日本では高齢化が進み、年々空き家が増え続けており、今後も空き家は増加していくことが予想されています。

 

このような背景から、空き家をリノベーションして活用する人が増えてきています。空き家をリノベーションすることは、空き家問題の解決につながるばかりか、さまざまなメリットがあります。

 

空き家をリノベーションするとどのような利点があるのでしょうか。また、リノベーションをするときの注意点をご紹介します。

 

空き家をリノベーションするメリット6つ

空き家をリノベーションすることには、多くの利点があります。一つひとつ見ていきましょう。

 

1.予算をおさえて自分の家を持てる

空き家をリノベーションすれば、新しく家を建てるよりも予算を抑えられます。建物の広さや間取りなどの条件にもよりますが、建物を新築する場合は少なくとも1,000万円ほどの予算が必要です。

 

リノベーションする場合も建物の状態やどのように改修するかにもよりますが、数百万円からリノベーション可能です。間取りを変えない場合や、状態によっては既存の建物の部分的な改修だけで済み、より予算を抑えられるでしょう。

 

2.不労所得を得られる

空き家をリノベーションして自分が住むのではなく、賃貸住宅として活用する人もいらっしゃいます。

 

「所有している空き家が田舎にあるからリノベーションしても、借り手がいないだろう」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、最近は二拠点生活が注目され、郊外のセカンドハウスの需要が高まりつつあります。都心から離れたエリアでも、賃貸住宅が求められている時代です。

 

また、シェアハウスとして貸し出すという手もあります。賃貸業界ではシェアハウスが注目されつつありますので、需要があると言えるでしょう。

 

3.ビジネスに活用する

お店を持ちたいという方は、リノベーションした空き家をカフェやサロンなどに活用しても良いでしょう。

 

古民家など築年数の長い物件をリノベーションして、レトロな雰囲気を残しつつ、水回りを整備したり耐震性を強化したりすれば、趣きがある快適な建物になります。他のお店との差別化もでき、場合によってはその地域の話題のお店として注目されるかもしれません。

 

3.資産価値がアップする

築年数が経過した古い建物は、資産価値が低下してしまっています。そのままの状態で売却しても、価値が付かず売却できないかもしれません。

 

しかしリノベーションして付加価値をつければ、資産価値を上げられる可能性があります。

例えば、古い建築物には、現在ではあまり使われていない貴重な建築材料が使われており、それらが価値を上げてくれるかもしれません。なかには、ヒノキなどの経年によって強度が高まる木材など、古いものほど価値のあるものもあります。

 

4.税負担の増加を防げる

不動産を所有する人が納めなければならないのが、固定資産税や都市計画税などです。これらの税金は空き家にも適用され、場合によっては税額が上がってしまう可能性があります。

 

固定資産税は優遇措置があり、条件によって住宅用の土地にかかる税金が軽減されます。しかし、管理が不十分だとされると特定空き家に指定されてしまうと優遇措置が適用されなくなってしまうのです。

 

リノベーションをすれば、特定空き家に指定されずに済み、税負担の増加を防げるでしょう。

 

5.国や自治体から支援を受けられる

空き家問題の解決のために、国や自治体は空き家リノベーションに対して補助金や助成金などの制度を用意しています。これらの制度を受ければ、予算を抑えてリノベーションが可能になるでしょう。

 

空き家のリノベーションに関わる制度は、改修工事の一部を補助してくれるものや、空き家を活用したビジネスを手掛ける企業向けなどさまざまです。

 

6.倒壊・犯罪リスクを減らす

空き家をリノベーションすると、地域の活性化や治安の維持などに貢献できます。

 

例えば、リノベーションした空き家を民泊やカフェなどに活用すれば、その地域を訪れる人が増え、地域の活性化が期待できます。

 

また、放置された空き家は犯罪者に隠れ家として使用されてしまうかもしれません。ゴミを不法投棄する場所とされてしまう可能性もあるでしょう。放置された空き家があることで、地域の治安が悪化してしまう可能性があります。

そこで、空き家をリノベーションして人が住んだり、店舗として活用したりすれば、空き家を悪用されずに済み、治安の悪化を防げるでしょう。

 

空き家リノベーションの注意点

メリットの多い空き家リノベーションですが、改修するときには念頭に置いておきたいポイントがあります。

 

1.思わぬコストがかさむ可能性がある

新築と比べると予算を抑えられるリノベーションですが、築年数によっては予想以上にコストがかかるケースがあります。特に築年数が長い空き家は注意が必要です。

 

例えば、経年劣化によって住宅の状態が悪い場合は、土台から立て直すことが必要になります。配管が劣化して水回りやガスなどのインフラ設備を整備しなおさなければならないといったケースもあるでしょう。

 

また、1981年5月末以前に建てられた住宅は「旧耐震基準」を基に立てられており、現在の耐震基準に見たない構造です。リノベーションの際に耐震補強が必要となった場合は、さらに予算がかさむ可能性があります。

 

事前に耐震診断を受けて、耐震補強が必要かどうかを確認すると良いでしょう。

 

2.費用を回収できない場合がある

空き家をリノベーションして売却したり貸し出したりして、工事費用を回収しようとしても、回収しきれない場合があります。

 

リノベーションをしても資産価値がさほど上がらず、「希望の価格で売却できない」「予想より賃料を安くしなければ、入居者が集まらない」といった状況に陥る可能性があるためです。

 

住宅の資産価値は、建物の立地と築年数によって決まります。

よって、住宅は建てられてから時間が経てば経つほど価値が下がってしまうものです。そこで、リノベーションをして付加価値をつけて資産価値を上げられますが、築年数は変えられません。

 

さらに、周辺に生活をするのに必要な施設が揃っていなかったり、アクセスの悪い場所だったりと立地が良くなければ、そもそもの資産価値が低い可能性があります。

 

リノベーション費用を売却や賃貸によって回収しようと考えているのであれば、売却・賃貸によって得られる額と回収費用を算出しておくと良いでしょう。

 

まとめ

空き家リノベーションはさまざまなメリットがありますから、空き家を放置せずにリノベーションして活用するのがおすすめです。

リノベーションをするときには、注意すべき点もありますが、事前に予算を把握ししっかりと計画を立てておけば、失敗を防げます。

 

空き家をお持ちの方やリノベーションを検討している方は、リフォームやリノベーションを手掛けている業者に相談してみてはいかがでしょうか。

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