水回りリフォームは住みながらでも可能です。
ただし、水回り設備が使えない、騒音が気になるなどの理由で人によっては「したくない！」と感じるでしょう。
そこで、住みながら水回りリフォームが可能か判断できるよう、メリットとデメリットをまとめました。
住みながら水回りリフォームを行うメリット3つ
まず、水回りリフォームをする家に住みながら工事を進めるメリットを紹介します。
メリットは次の3つ。
1.総合的な費用を抑えられる
2.工事をスムーズに進められる
3.防犯対策ができる
具体的にはどのようなメリットなのか、それぞれ詳しく見てみましょう。
1.総合的な費用を抑えられる
住みながら水回りリフォームを行うメリットは、何といってもコストを抑えられることではないでしょうか。
仮住まいのホテルやウィークリーマンションなどの料金や引っ越し費用がかからないためです。
水回りのリフォーム中は、トイレやキッチン、浴室などの設備が使えなくなります。
小規模な工事であれば住みながらリフォームをする方がほとんどですが、配管工事を伴う大規模なリフォームの場合は、仮住まいを用意する方は少なくありません。
キッチンが使えないときは外食やテイクアウトを利用する、入浴は銭湯などを利用するなどして、住みながら水回りリフォームをすれば、総合的にかかる費用を大きく節約できます。
なお、トイレのリフォームで工事期間が長引く場合は、業者が仮設トイレを設置してくれます。
2.工事をスムーズに進められる
工事を円滑に進められるのもメリットです。
なぜなら、住みながらリフォームを行えば、その場にいる職人や業者とのコミュニケーションをとりやすいからです。
工事中に何らかの要望が生じたときやトラブルが発生したときに、すぐに伝えられるでしょう。
必要な情報をただちに伝達できるぶん、工事の進捗がスムーズです。
3.防犯対策ができる
住みながらリフォームをすることは、防犯対策にも有効です。
残念なことに、工事中の家には空き巣に狙われやすいといわれています。
出入りしている職人や業者に紛れれば、家に侵入しやすいためです。
しかし、工事中の家に家主がいれば、空き巣に入られモノを盗まれてしまうリスクを減らせるでしょう。
住みながら水回りリフォームを行うデメリット4つ
住みながら水回りリフォームをすることは、さまざまなメリットがありますが、次のようにデメリットもあります。
1.水回りの設備が使えない
2.職人の出入りが気になる
3.ホコリやハウスダストが生じる
4.騒音が生じる
どのようなデメリットなのか、次から詳しく紹介します。
1.水回りの設備が使えない
一時的とはいえ、リフォーム中は水回り設備が使えないのは、非常に不便を感じるのではないでしょうか。
前述したように、食事は外食などで済ませ、入浴は銭湯を使うことになります。
外食費や銭湯代などがかかり、いつもより生活費がかさんでしまうでしょう。
また、「今すぐ手を洗いたい」というときに、工事のために水道がストップしていたら水を使用できません。
水回りの設備が使えない状況は、相乗以上に不便だということを念頭に置いておきましょう。
2.職人の出入りが気になる
自宅に家族以外の人がいると、気を使ってしまう、気疲れしてしまうという方は、職人の出入りがストレスに感じるかもしれません。
リラックスしにくく落ち着かない、小さなストレスが積み重なって苛立ってしまうという方もいらっしゃるでしょう。
よって、職人の出入りが気になる方は、工事中は外出するなど工夫をしてストレスを溜め込まないことが重要です。
3.ホコリやハウスダストが生じる
リフォームの工事内容によっては、壁や床を解体し資材を切断するため、部屋中にホコリやハウスダストが舞ってしまいます。
よって、ホコリやハウスダストが気になる方やアレルギーをお持ちの方は、大きなストレスになるのではないでしょうか。
特にホコリ・ハウスダストに反応してアレルギー症状が出てしまう方は、要注意。
こまめに掃除機をかけるなど対策を講じ、どうしても気になるなら工事中は仮住まいを用意することを検討しましょう。
4.振動や騒音が生じる
工事中には、前述したように壁や床の解体、資材の切断などで、振動や騒音が生じることがあります。
日中は仕事などで外出しているなら、振動や騒音はさほど気にならないでしょう。
しかし、夜勤勤務や在宅勤務で工事中に自宅にいるなら、耳栓を用意するなど何らかの対策が必要かもしれません。
騒音が生じる工事中にオンラインミーティングがある場合は、コワーキングスペースなどを利用するのも手です。
住みながら水回りリフォームを行えるケース
住みながら水回りリフォームを行うメリットとデメリットを見てみると、どのようなケースであれば可能か見えてくるのではないでしょうか。
住みながらリフォームをするのか、工事中はほかの場所に住むのが良いかは、工事内容や家主の状況や考えによって異なるものの、次のようなケースは住みながらリフォーム可能といえるでしょう。
・小規模、または部分的なリフォーム
・水回り設備が使えない期間が短い
・ホコリやハウスダストアレルギーではない
・日中は外出していることが多い、または振動・騒音が気にならない
上記に当てはまらない場合は、仮住まいを用意するのがおすすめです。
仮住まい用のウィークリーマンションやホテルの費用を捻出するのが難しい場合は、ほかの場所に住む家族や親戚、友人を頼るという人も少なくありません。
ご自身の状況や工事内容をよく把握して、住みながら水回りリフォームをするか否かを決めると良いでしょう。
まとめ
水回りリフォームは住みながらでも可能で、総合的な工事費用を抑えられるうえ、職人とのやりとりがスムーズです。
防犯対策もでき、メリットが大きいですが、デメリットがあるのも事実です。
特に、騒音が気になる方やホコリ・ハウスダストアレルギーをお持ちの方には、残念ながらおすすめできません。
また、自宅に見知らぬ職人が出入りすることに抵抗を感じる方もいらっしゃることでしょう。
当然ながら、工事中は水回りの設備が使えなくなります。
ここで紹介したメリットとデメリットを把握して、住みながら行うか、工事中は別の場所に住むか、慎重に検討しましょう。
住みながら水回りリフォームを行いたいけれど不安がある方は、業者に相談するのもおすすめです。
プロならではの目線で、的確なアドバイスをしてくれるでしょう。
まずは、業者に住みながら水回りリフォームが可能か相談してみてはいかがでしょうか。
