空き家リノベーションを成功させるために知っておきたいポイント
放置された空き家が問題になっています。
犯罪者が住み着くリスクやゴミが不法投棄されるリスク、さらには衛生面の悪化など、単に美観だけの問題ではなくなっているのが事実です。
しかも、特定空き家に指定された場合は、固定資産税が6倍になってしまうリスクも潜んでいます。
そこで重要になるのが空き家のリノベーションです。
リノベーションをすることで、賃貸に出せるチャンスが得られたり、自分で住むことも可能になります。
今回は、リノベーションについて解説し、空き家リノベーションを成功させるポイントについて解説します。
そもそもリノベーションとはどんなものか?
リノベーションという言葉を知っていても、その意味がよくわからないという方やリフォームとの違いがはっきりしないという方も少なくありません。
最初にリノベーションとはどのようなものか言葉の意味やどのような改修なのかについて解説します。
まず、リノベーションという言葉はもともと改修という意味の英語から来ています。
もともとある家を改修し、機能を向上させる工事のことです。
一方、リフォームは原状回復という意味で、傷んだ壁紙をもとの壁紙に張り替えたり、壊れた場所を修理したりといった工事を意味します。
つまり、リフォームから一歩進んだ大胆な改修工事がリノベーションといえるでしょう。
リノベーションの工事内容として、新しい機能をつけたり、間取りを変更したりといった工事が挙げられます。
新しい機能としては、空調設備を追加したり、太陽光発電システムを追加したりといった工事です。
もちろん、これらは一例であり、生活をするうえで大きく改変するような機能追加の工事であれば、ほとんどすべてがリノベーションといえるでしょう。
間取りの変更も大きな改修工事になるのでリノベーションに分類されることがほとんどです。
例えば、いくつかの部屋をつなげて大きなリビングにしたり、トイレの位置を変えたりといった工事が間取り変更に当たります。
空き家リノベーションのメリットも紹介
空き家リノベーションをするといくつかのメリットがあります。
主なメリットとして挙げられるのが次の点です。
・快適に住める家になる
・資産価値の向上
・所有している場合は特定空き家に指定されにくくなる
まず、リノベーションを施工することで家が大幅に快適な空間になります。
古臭い設備や壊れかかった場所が一新されるので、まるで新しい家に引っ越してきたような感覚になります。
新築を検討していた方も、きちんとしたリノベーションを行えば、かなり快適な住まいが手に入るでしょう。
次に資産価値の向上も期待できます。
リノベーションによって家自体の資産価値が向上し、エコハウスを始めとする現代的な住宅にすることで、安全で快適な付加価値を付けられます。
最後が空き家を所有している場合、特定空き家の指定を回避できる可能性が高まる点もメリットです。
リノベーションを行うことで老朽化や衛生面の悪化を回避でき、特定空き家の指定を受ける可能性を減らせます。
さらに犯罪の温床になったり、近所への悪影響を減らせるので、リスク低減も期待できるのが特徴です。
これらのメリットでリノベーションを検討する方も多くいます。
知っておきたい空き家リノベーションの注意点
空き家リノベーションは、先ほど紹介したメリット以外に貴重な建材を再利用できるなどのメリットもあります。
その反面、次のような点に注意して進める必要があります。
・耐震構造の追加工事が必要
・高額になってしまうことがある
・目的をはっきりさせることが必要
リノベーションをする際、多くの空き家は築年数が古く耐震基準も昔のままのことがほとんどです。
そのため、リノベーションをするにあたっては耐震構造を強化するために追加工事が必要になります。
この工事は内容によるものの、一定の費用がかかることやリノベーションの設計に影響を与えることもあるので、どのような耐震強化の工事になるか知っておくことが重要です。
また、費用が高額になってしまうことがあります。
リノベーションといえば、古い空き家を直すだけだから新築よりも費用はかからないとイメージしがちです。
しかし、リノベーションの内容によっては新規に設備を追加したり、先ほど紹介した耐震構造の追加工事などを施工したりすることで施工費用が増すこともあります。
最後が目的をはっきりさせることです。
例えば、賃貸として誰かに貸すのかそれとも自分の住まいとして整備するのか、セカンドハウスとして利用するのかによって、リノベーションの内容は大きく異なります。
また、相談するところもリノベーションの業者だけでなく、空き家利用にノウハウがある不動産会社に相談するケースも出てきます。
このように目的をはっきりさせることで、リノベーションもしやすくなるでしょう。
これらの注意点を押えておくことで、失敗しにくい空き家リノベーションを実現できるはずです。
空き家リノベーションの費用相場
最後に空き家リノベーションの費用相場を紹介しましょう。
結論をいえば、最低でも約400万円前後、できれば約1,000万円以上の予算を用意する必要があります。
もちろん、DIYなどを多用することで、これらの費用を押えることは十分可能です。
ただ、リノベーションをするとシロアリや水回りの破損を発見するなどのトラブルもあり、追加工事が必要になることもあるので、その点は事前に知っておきましょう。
まとめ
空き家リノベーションは、その空き家を理解し、活用方法を明確にしてから、間取りの変更や耐震性の強化などに取り組むことです。
つい、行動が先に行ってしまうことも少なくありませんが、下調べや予算計画、見積もりをすることで、より成功させやすくなります。
まずは、リノベーションを検討している空き家を理解しましょう。
そうすることで必要なリノベーションを計画、実行することでリノベーションのメリットを十分得られます。
空き家のリノベーションに対するノウハウが豊富な専門業者もいるので、そういった専門家からのアドバイスを受けるのもおすすめです。
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